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聖なる山 南アルプス 聖岳

積雪期のフル装備でのテン泊ができる体力も復活して来たことだし、厳しい南アルプスへの山行をしたいと考えて、昨年厳冬期に山頂直下で敗退した聖岳を選びました。
積雪の状況次第で、聖岳登頂後、上河内岳の登頂を3泊での想定です。

午前3時、芝沢ゲートへ到着。


軽く水分補給と食事を済ませ、午前4時前に準備が整い、暗い駐車場を後に林道を進みます。
周りは暗闇で川の音と深い森の木の揺れる音だけの世界。この日は動物にも出会いませんでした。

ゲートから西沢渡までの林道は崩落個所が多数あり、高巻や厳しいトラバースを渡らなければなりません。
多少修繕がされている箇所もありますが、昨年の状況より悪化していると感じました。

キツい急登


西沢渡からは累積標高約1400mを稼ぐ急登の連続になります。標高1500mあたりから積雪があり、積雪も増えてくると膝下までのラッセルや踏み抜きの地獄となり、結局、薊畑分岐まで想定5時間のところを6時間半かかってお昼12時に到着。

幕営はどこにするか。

自分は樹林帯の幕営はあまり好きではありません。下界のキャンプと変わらないし、景観がなく星も見えない場所にいても飲んで寝るだけになってしまいますからね(笑)
事前に調べていた気象情報で聖岳山頂でも風速10m程度だったため、手前の小聖岳山頂での幕営を予定してました。
分岐から小聖岳までのコースタイムは1時間。予定通り小聖岳での幕営にすることを決め更に進みますが、ここからのラッセルは膝上…しかも湿雪の為に雪が重く、体力を奪われ2時間で小聖岳山頂へ到着。

やはり、風が弱い!念のため暴風壁を作りテント設営。
聖岳はもちろん、南アルプス南部の山々と富士山も正面に見える場所です。
設営したらこっちのもの。雪で冷やしたビールで水分補給。
イカを炙り、薄く濁った頂き物の日本酒。うまい この言葉しか出ません(笑)

雪山での状況判断

少し酔いながら翌日以降の予定を練ります。
小聖岳までの積雪の状況では、翌日の聖岳登頂後に上河内岳へ向かうのはかなりの時間と体力がかかることと、天候も翌日夜から悪くなる気象予想の為、周回は危険と判断し、聖岳登頂後は下山することにしました。
それなら奥聖岳まで行ってみて、下山に時間が掛かるようなら樹林帯で更に一泊を。

小聖岳からの星空

ここからは、街の明かりに照らされて浮き出る富士山を目の前に、夜中には天の川もその方向に見えるはずです。
夜間は2時間おきに起床して撮影を行い、素晴らしい天の川と富士山から現れる朝日を見ることが出来ました。

いざ、聖岳へ


朝日を撮り終え小聖岳より出発したのが、6時半。
痩せ尾根を何か所か安全に通過し後、聖岳を登りますが、雪質は良く、実に登りやすい。
天候は風も予想通り穏やか。間違いなく登頂は可能と考え、登ることに集中。

山頂に近づくと聖岳の標柱が目の前に現れました。
その瞬間から涙が。。
山頂に着いてもしばらく涙が止まりませんでした。
感動なのか、感傷なのか、それすら分かりません。

聖岳に対する思いはたくさんあります。ほんとにたくさん。
その気持ちが知らずのうちに涙になったのかもしれません。

初めての奥聖岳

奥聖岳は初めてだったのですが、聖岳から奥聖岳にかけての稜線はまさに至福の時間でした。
天気もいい日に真っ白な雪面をかき分けて天空の稜線を進む。
この季節にここにこれたことを感謝しました。

下山は小聖岳に戻り、ゆっくり食事を済ませてからテントを回収。
小聖岳を後にしたのが午前11時。下りも長い道のりなので、幕営に良さそうば場所があれば、もう一泊しても良いかと思いましたが、結局一気に下りきり、暗くなる前に芝沢ゲートの駐車場へ戻ることが出来ました。

今回も素晴らしい山行をさせて頂きました。
次は、温かくなったら聖岳・上河内岳・茶臼岳・光岳の縦走をしたいと思います。

 

 

 

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