先日の常念でのテン泊でフル装備を担ぐ感覚を戻し、今季狙っていた五竜岳を目指すことにしました。
白馬五竜スキー場より
テレキャビンへ乗車してのスタートとなるため、運行開始の8:10に間に合えばいいので、いつもよりゆっくりしたスタート時間となります。
テレキャビン、第一ペアリストを乗り継ぎ、地蔵の頭から久しぶりに使うスノーシューを履いて遠見尾根を目指します。
風も少なく夜間も星空が見える想定で西遠見辺りでの幕営を予定。
小遠見、中遠見、大遠見のアップダウンをスノーシューで難なくクリアし、大遠見を過ぎた辺りで、鹿島槍ヶ岳が正面に見える幕営適地を見つけたため、それ以上登る気力がなくなりました(笑)
スタートから2時間半、昼前にはテントを張り終え、さてここからがテン泊の楽しい時間。。
ビール・日本酒・ウイスキー、つまみはセブンのチーズケーキ・ピリ辛スルメイカ・ナッツ…
これだから、山登っても痩せない訳だ(笑)
テント生活
幕営での夜は、気象予測を裏切り酷い暴風となりました。風の音を聞く限り酷い時で風速20mはあったと思います。
幕営場所が良かった為、あまり影響を受けずテントは無事でしたが、風の音で何度も夜中に目が覚めました。
翌日もこの暴風のままなら五竜岳山頂はあきらめるつもりでいましたが、翌朝4時に起床し朝食を食べていると、風がピタリと止んだため、決行を決意。
支度を済ませ、出発したのが5時ちょうどのまだ暗い状況でした。
いざ五竜岳山頂へ
西遠見を過ぎた辺りで、ソロで幕営されている方が、登頂の準備をしていたところを声掛けし、先に進みます。
白岳までのの急登を左手の雪庇を注意しながらゆっくりと登ります。
追って先ほどのソロの方が続くのが見えました。
急登を登りきると、五龍山荘へ続く白岳直下のトラバースをクリアしないとなりません。
白岳山頂を目指すルートもありますが、雪が締まっている状況でもあり、トラバースを使うことに決め、先へ進みます。
五龍山荘へ到着するころちょうど朝日が見れました。
山頂では
五龍山荘を過ぎると五竜岳の西側雪面をトラバース気味に進んでいると、冬毛のライチョウに何度か出会いました。
ライチョウに出会うとその山に祝福されているような気持になって、すっごく嬉しいんですよね。本当に感謝です。
さて、山頂直下では急登をピッケルとアイゼンを駆使して登り切ります。
五竜岳山頂、そこは北アルプス北部のすべての山が見渡せる絶景360度の展望です。
もちろん撮影に集中!
しばらくして、続いてこられていたソロの方が登って来られたので、彼が山頂に登りきる前に声を掛け、写真を何枚か撮らせて頂きました。
その後、お返しに彼のカメラを借りて撮ったり、自分のカメラを貸して撮ってもらったり…山頂では二人の撮影会のような状況に(笑)
下山は素早く撤収。。
厳冬期の北アルプスは日本のどこにも劣らない素晴らしい自然と生命と感動が待っています。
その素晴らしさを皆さんに少しでもお伝え出来れば、それ以上の幸せはありません。